トキのカブクワ飼育記録

こんにちはトキです

2024年が始まりましたね

今年も現在の飼育種を列挙するところから始めようと思います




カブト
ヘラクレス原名亜種
ヘラクレス亜種モリシマイ
ネプチューン亜種ローチ
サタンオオカブト
ショーエンヘリーヘラヅノ原名亜種
ショーエンヘリーヘラヅノ亜種ウィンパー
ヘラヅノsp.(シボレーヘラヅノカブトとして買った何か)
ヒルタスヘラヅノ
シボレーヘラヅノ
ポリオンヘラヅノ
コルベヘラヅノ
エレファスゾウ
コツヤヒサシサイ



クワガタ
ビタリスフタマタ原名亜種
ビタリスフタマタ亜種コットン
ビタリスフタマタssp.
ムニスゼッチフタマタ
メルキオリティスフタマタ
ブケットフタマタ
マンディブラリスフタマタ原名亜種
マンディブラリスフタマタ亜種スマトラヌス
リノケロスフタマタ原名亜種
リノケロスフタマタ亜種chaudoiri
パリーフタマタ亜種パラドクサス
パリーフタマタ亜種エロンガトゥス
アドゥンクスフタマタ亜種イガラシアエ
フォルスターフタマタ原名亜種
ボーリンフタマタ亜種バミノルム
インスラリスキンイロ
ズギーリインカ
ノズノコギリ
ギラファノコギリ亜種ケイスケ
ファベールノコギリ
モーニッケノコギリ原名亜種
ドンキエルコクワ原名亜種
ドンキエルコクワ亜種ハンプイ
アローコクワ原名亜種
アローコクワ亜種マグダレイン
カチンコクワ
シネンシスコクワ原名亜種
マクレイコクワ
ネパレンシスコクワ
ウーコクワ
プセウダキスコクワ
バージニアコクワ
ヴェルニカトゥスコクワ
メリアヌスコクワ
ルフォノタトゥスコクワ原名亜種
ビシグナートゥスコクワ
ハイチュヌスコクワ(アカアシ中国亜種?)
カミジョウオオクワ(アンタエウス亜種ダテイ)
スペンスシカノコギリ原名亜種
フォルケプスシカノコギリ原名亜種
グラキリスノコギリヒラタ原名亜種
ヤンソンネブト
クプレオニテンスホソアカ




カブト13種
クワガタ43種


増えましたねぇ……

単品でブリードを断念した種類を除いてこの種類ですから困ったものです

とりあえず()書きしている種類についてちょっと説明していきます


・ハイチュヌスコクワ
ドルクスグッズさんにて購入しました

産地は四川省涼山

幼虫採集羽化個体でF0扱いでした

上翅が黒で腹が赤なので福建省辺りのタイプAに近いです

ただし小型個体ばかりで顎もスラッと真っ直ぐ伸びていたためアカアシクワガタの中国亜種なのでは?と思ってます

幼虫も全く大きくならないのでハイチュヌスでないことはほぼ間違いなさそうです


・カミジョウオオクワガタ
これは1回記事を書いているので詳細は省きますが、恐らくアンタエウスの同定ミスです

2本目への菌糸交換で40g越えやそれに迫る体重の個体が複数出ています

2023年に更新されたレコードでさえ幼虫の最終体重は32gらしいのでまぁ間違いなくカミジョウではないでしょう

同じラムドン省のダラットにはアンタエウスが生息していて、ベトナム南部の個体群は亜種ダテイに分類されているのでこちらになるのではないかと思います

それにしても孵化後半年も経たずに40g越えるとかアンテって凄いですね


・ヘラヅノsp.
2022年3月にランバージャックさんにて購入しました

実はその時にシボレーヘラヅノカブトは2産地入っていて

エクアドル スクンビオス県 ラ・ボニータ
エクアドル カルチ県 ベジャビスタ

となっていました
(厳密には県名はありませんでした)

ブログ内で明言したことがあったか覚えてませんがシボレーヘラヅノがめちゃめちゃ好きなのでどちらの産地も購入

ただし1つ問題があって、ベジャビスタ産の方はメスが全体的に黒くて小型だったんですよね

ランバージャックの髭店長に聞いてみるともしかすると別の種類かもしれないと

オスは確かにシボレーだったのでものは試しとブリードしてみた結果、全く違う種類が羽化してきたということです

形的にアレかな?という予想はついているのですが個別記事にしたいのでここでの言及は避けます

ちなみにボニータ産は失敗しまして、2023年に入荷したシボレーを再度購入してブリードに挑戦していますが成果は得られていません

土中生活が基本な見た目をしているので、その辺を再現しないと産まないのかなと予想して色々手を打っています


以上が()書きの種類の解説でした

同定する目や知識が養われていくのもクワカブ飼育の醍醐味ですね



飼育している種類を書きましたがついでに今年ブリードに挑戦して失敗したために上のリストにいない種類も列挙してみます


カブト
ヨツボシヒナ


クワガタ
パリーフタマタ亜種ディロレイ
エラフスホソアカ
ヒマラヤコクワ
ルフォノタトゥスコクワ亜種ギセラ
デンティクルスゲンシミヤマ
スツラリスノコギリ
スピネウスノコギリ
フラビドゥスノコギリ原名亜種
フラビドゥスノコギリ亜種ボルネオエンシス
カネギエーテルノコギリ
スクアミラテリスノコギリ原名亜種
スペンスシカノコギリ亜種マンディブラリス
フェイスタメルシワバネ
パプアキンイロ
ウエストウッディ亜種カズミアエ



こちらもそこそこ種類いますね

何種類かざっと経緯を書いてみます


・パリー亜種ディロレイ
今年こそはと2ペア購入したにも関わらず適当なセットに放置してしまい、前回より酷い有様で失敗

パラドクサスとかエロンガトゥスみたいに真面目にやれば少なからず採れるはずなのにこの体たらくです

来年のWILDを待つのもアレなので1回飼育品から始めようか真面目に考え中です(笑)


・エラフスホソアカ
クプレオニテンスホソアカの成功に気を良くして特攻して失敗

やっぱり私にキクロは無理みたいです……

アリストさんから1ペア購入したのですが1ヶ月ほどで産卵管が飛び出して終了

悔しくてランバージャックさんに入荷したペアを購入するも撃沈でした


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左:ランバージャック
右:アリスト

それぞれで購入したオスですがランバージャックさんで買った方コレトルンカートゥスですよね?

大顎基部に少し黄紋が出ているものの基歯の先端が潰れているというか断面のようになっています

入荷した中で1番小さい個体でしたがトルンカートゥスならそれも納得です

帰宅してから気づいたので特に返品とかもしませんでしたが、これ間違うんかい!とは思いましたね


・フラビドゥスノコギリ
こいつが今年1番の問題児でした

いやフラビドゥス自体にはなんの罪も無いんですけどね

アリストさんからカリマンタン産を2ペア、スマトラ産を1♂2♀購入しました

そのうちフラビドゥスノコギリのメスが来たのはカンマンタン産の最初の1頭のみ!!

他は全部別の種類でした……

カリマンタン産は恐らくエレガントゥルス

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スマトラ産は恐らくカネギエーテル

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こんな感じで挑戦すらまともにさせてもらえませんでした

カリマンタン産は参考画像しか無かったため自衛手段なく……

スマトラ産に関しては出品画像は実物だったのですが、エレガントゥルスじゃないということに安心してしまって他の部分の違和感を放棄してしまったので自爆です

正しい種類を買うのって難しいんだなと思った1年でした


・フェイスタメルシワバネ
年始のミカクワさんの福袋にて購入

記事も書くつもりだったのですが失敗した種類はどうしても優先度が下がるためまだ書けていません

マットはミカクワさんの無添加発酵マットを使用し、20℃ほどで管理

数日で3卵採卵できたものの全て腐ったので割り出さずにいたら今度は幼虫で全て溶けてました

幼虫の頭だけがチラホラ残るマットを崩していくのはなかなか無い経験でしたね

産卵させるだけならなんとでもなることがわかったので自分なりに幼虫飼育の仕方を考えられたらまたチャレンジしてみたいです


・ウエストウッディ亜種カズミアエ
こちらもミカクワさんで購入

2便目で安くなっていたのでそろそろ手を出してみようかと思い立ちました

材を色々やり繰りして少し手応えを掴みましたが7連続空砲をくらい、最後は産卵管が飛び出して終了

今まで産卵管飛び出しなんて経験したことが無かっただけに2023年だけで2回も起きたことに驚きました

カズミアエの産卵管飛び出しに関しては報告事例が多く、仮説を立てている方がいらっしゃって凄く興味深かったです

もし当たっているなら野外品でも産まない報告が相次ぐ理由がわかりますね

購入する側ではどうすることもできないので解決できるかはわかりませんが……



以上、飼育中の種類と2023年に失敗した種類の紹介でした

こうして列挙するとどの種類が好きか、力を入れているかわかりやすいですね

カブトは圧倒的にヘラヅノが好きなので手当り次第挑戦しています

シボレー以外は産卵から幼虫飼育も凡そ問題無いのでシボレーはなんとか攻略したい

あと11月にミカクワさんに入ったコルベ、こやつが動き的に未交尾っぽくて敗色濃厚です

エサは食べるんですけど全く動き回らないんですよね

ヘラヅノって土中生活系以外は基本産卵場所を求めて動き回ることが多いのですが、それが見られないのは掛かってないからじゃないかなと

実際2メス入荷してもう1メスはミカクワさんでブリードしているみたいですが産まないそうです

ヘラヅノはこういうことがそこそこありそうなので購入する際はペアを基本線に考えたほうが良いかなと思ってます


クワガタはフタマタが1番好きで次点でコクワ、小型ノコギリといった形

フタマタは大陸系は記事を書いてもいいと思っているのですが、ネシア系はブラックボックス状態なので羽化してくるまで記事は書かないつもりです

この記事を見てもらったらわかる通り同定ミスを引きすぎているので(笑)

2023年はビタリス亜種コットンのリベンジができたりアドゥンクス亜種イガラシアエに出会えたりとフタマタ好きには良い年でした

続けれるかまだ怪しいですがWILDでバミノルムやエロンガトゥスをできたのも良い経験です

コクワはヴェルニカトゥスに出会えたのが地味に嬉しかったですね

まだセット解体してないのでどれくらいいるかわかりませんが複数幼虫見えているので一安心です

そこそこの数が入ってきていたので血の入れ替えには困らないかなと思います

小型ノコギリ系は失敗が多かったのが反省点ですね

成功して得られたものもあったので2024年に活かしていきたいです



いい加減キャパオーバーなので引っ越して広いブリードルームを作りたいですね

狭すぎて作業に支障が出て進まないなんてことを解消したいです

死角があることによってこのケース(ボトル)なんだっけ問題が発生してしまうのも困りものなので……



そういえばヤフオクに販売した生体を購入してくださった方、ありがとうございました

雲南省産赤ドンキとローチを購入していただいたお陰で用品代や生体代に回せました

この場を借りてお礼させて頂きます

ローチの方は11月に未使用と偽って転売されてた気がしないでもないですが……

説明文がこのブログに記載してあることそのままでサイズもご丁寧に♂♀1mmずつ小さくしただけ

あえて出品時に使用していなかった真上からの画像があるのですがフォルムがほぼ完全一致

限りなく黒に近いグレーです

その後の評価等の形跡が見えないので釣り上げに失敗したかなにかだと思いますが、もし転売の方の落札者がいたら今後気をつけてください

私が売った際に落札者から交尾しましたと連絡が来たので間違いなく卵抜かれてます

購入から1ヶ月半くらいで出品されてますしね



話が逸れてしまいましたが昆虫業界の黒い面にも触れた1年だったということで

今年も羽化してきた生体を販売に回して少しでも用品代に還元できたらなぁなんて考えています

うちは割りと少数精鋭になりがちなので羽化ズレとかすると累代すら危うくなるのですが(笑)

もし見掛けて気になっていた種類であれば検討してみてください



今年も最低月イチ更新を目標にのんびりやっていきます

それでは今回はこの辺で!



こんにちはトキです

今回はルフォノタトゥス原名亜種のお話


そもそもルフォノタトゥスコクワガタとはなんぞやという話なのですが、2010年に発刊された世界のクワガタムシ大図鑑ではビシグナートゥスコクワガタの亜種になっていた種類です

elsiledisがルフォノタトゥス原名亜種に、giselaeがルフォノタトゥスのタイ亜種になったのが現行の分類になります

それぞれの分布域はどこなのかという話ですが、ざっくり言うならベトナムが原名亜種、タイが亜種giselaeです

が、ベトナムのイェンバイ産に関しては亜種giselaeに類するものと思われます

ベトナムに生息しているものを一括りにルフォノタトゥス原名亜種としているためその括りになっていますが生体の特徴が完全にgiselaeと一致するためです

それぞれの特徴をざっくり書くと

原名亜種
・腿節は赤褐色
・全体的に褐色

亜種giselae
・腿節は黒色
・全体的に黒色
・上翅後方に黄紋が発生

こんな感じです

もし手元にイェンバイ産の個体がいる方は照らし合わせてください

私もWILDを何頭か見ましたが全てのgiselaeの特徴を備えていました

なのでイェンバイ産に関してはgiselaeと思われます

そして困ったことにBE-KUWAの飼育レコードにはこのgiselaeと思われる個体が登録されているのです

BE-KUWA54号世界のコクワガタ特集でもベトナム北部〜中部をルフォノタトゥス原名亜種の産地としているのでそれに倣った形なのだと思いますがそれにしても……

しかも腿節が赤褐色を原名亜種って記載されているんですけどね


更に言うとベトナム北部と中部でも微妙に違うんですよねぇ

ベトナム北部(ハザン辺り)は上記の特徴ほぼそのままなのですが中部(コンツム辺り)は上翅に黄紋というか外側に沿う様に線が入ります

これは雌雄どちらにも該当します

地域変異と言われればその通りなのかもしれないのでこれ以上は何も言えませんが……

逆にgiselaeのようにお尻付近に少しだけ出ることはほぼ無いと思われるので、イェンバイ以外のベトナム産でお尻付近にしか紋が無い場合はラベルミスか産地ミックスを疑った方がいいかと

ヤフオクでたまに見られますので



さて前置きが長くなってしまいましたが今回たまたま原名亜種を2産地入手することができましたので紹介していきたいと思います

まずはベトナム中部コンツム省産


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学名:Dorcus rufonotatus rufonotatus
和名:ルフォノタトゥスコクワガタ原名亜種
産地:ベトナム中部コンツム省
サイズ:♀フリー
累代:WILD


残念ながらメス単品です

Ultimate Mika KABU KUWAさんの6月下旬のベトナム便にて購入

実は買う予定は無かったというか、入荷リストに無かったので入荷していたことを知りませんでした

クサカベコクワをネットで注文し、受け取りに行ったのですがメスが落ちてしまったためキャンセルに

まだ記事にしていない他2種だけ購入して終わりにしようかと思っていたところ、謎の籠があったのであさってみたらいました

一応不明ドルクスということでしたがコンツムでこの色形は99%ルフォノタトゥス原名なので即決

以前からドルクスグッズさんに入ったWILDを狙っていたのですがだいたいすぐ売り切れてしまって買えずだったのでなかなか嬉しかったです

画像を見てもらえればわかるように上翅の縁に沿って紋が入っています

そして腿節にもしっかりと黄褐色が出ていますね

これがベトナム中部の特徴です




思わぬ形で入手できたコンツム産の原名、メス単なので持ち腹にかけてセットを組みました


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7月9日
左:Amberさんのナラ材柔らかめ
右:ホビー倶楽部さんの植菌カワラ材

マットは産卵1番、ケースはメガフードコンテナです

セットを組んだ際のメモにはホビー倶楽部さんのカワラ材と書いてましたが確か勘違いでクワガタ横丁さんのダブルカワラ材か人工カワラ材だったと思います


材を削っていることは確認したのでいつもの如く幼虫で割り出すため放置

来たる10月25日割り出しを敢行しました


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蓋を開けるとこんな感じ

相変わらずなかなかの具合です

どこかのタイミングで左の材を持ち上げて確認したような気がしないでもないですが基本的にセット後は触っていません

さてさて成果はどんなものかと材を割っていくと……














なんの成果も!!

得られませんでした!!





めちゃくちゃ削った跡も卵らしき跡もあったのですが幼虫はいませんでした

掛かってなかったか種切れだったようです

メス単では仕方がないことですが辛いですねぇ

何より辛いのはあの綺麗なオスを見ることが叶わなくなったことです

ベトナム中部のルフォノ原名は本当に綺麗なので見たかったなぁ

こんなことなら夏の横浜KUWATAでSMISさんのブースにいたメス単買っとくんだった……



ということでコンツム産のルフォノ原名は失敗しました

今度はベトナム北部ハザン省産のルフォノ原名になります


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学名:Dorcus rufonotatus rufonotatus
和名:ルフォノタトゥスコクワガタ原名亜種
産地:ベトナム北部ハザン省
サイズ:♂♀フリー
累代:WILD


7月に行われたKUWATAフェスティバル横浜にてSMISさんのブースで購入

販売時のラベルはビシグナートゥスコクワになっていましたがこちらも現行の分類ではルフォノタトゥス原名になるのでそちらで管理します

これも欲しかった!!

夏のKUWATA横浜はこいつを目当てに行ったと言っても過言ではありません

会場してから真っ直ぐにSMISさんのブースに行ってこいつを物色していました

たぶんこんなことをする変態はそういないと思います

先行入場が終わるまで会場にいましたがSMISさんのルフォノ原名は私以外誰も買ってませんでした(笑)

お陰様で活きが良いのを選べたので個人的にはありがたかったですが

上で書いたようにこの時にコンツム産もいました

ミカクワさんで買ってなければ狂喜乱舞して買っていたことでしょう


入手経緯はさておき画像を見ておわかりの通り雌雄共に上翅に色は付きません

体色は全体的に褐色というか小豆色というかそんな感じです

そしてもちろん腿節は黄褐色

SMISさんの所にいた個体は全てこの特徴を備えていましたし、SNS等でも同様の特徴となっているようなので少なくともハザン産はこれで固定されているようです



7月23日に早速産卵セットを組みました


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デジケースミニにMDプロEXプレミアムを固詰めして転倒防止として水苔を敷き詰めた簡単セット

ケースとスペースがあまり残っていなかった時なので小スペースかつ簡易的に組めるものにしました

あとはこのビシグナートゥス系がマットのみで問題無いかも見たかったからです

セットを組んだ時はコンツム産の惨状を知る由もなかったので追い掛け無しで投入

程無くして卵が見えたので安心したのとマットのみでも問題無さそうということが確認できました



時が流れて3ヶ月経った10月21日

どこから入り込んだかコバエの幼虫が鬼沸きしていたので大量発生する前に割り出すことに

ちなみに絵面が最悪だったので割り出し中の画像はありません






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28頭爆産!!


側面から幼虫が少ししか見えていなかったのとミニケースなのでそこまでいないだろうと思っていました

まさかこんなにいるとは……

いても10頭ちょいだと思っていたので用意していたプリンカップが足りずに800や1400のボトルに複数入れる形になりました

予想よりだいぶ多かったですがこれだけいれば累代には問題無さそうなので一安心

出来ればBE-KUWAレコードを塗り変えて本物のルフォノタトゥス原名亜種はコレだ!ってしたいですね

なんとなくgiselaeの方が大型化する傾向にあるような気がしているので厳しいとは思いますが

とりあえずは無事に羽化、できれば綺麗で大型にできるように頑張ります




というわけでルフォノタトゥス原名亜種2産地でした

片方は失敗してしまったわけですが……

せっかくなので中部のルフォノ原名らしき個体の画像も載せておきます


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オスは北部より褐色で上翅の縁に紋が出ているのがわかるかと思います

メスは上述した個体と同じ特徴ですね

これは去年ヤフオクにてタイ産として購入しました

どう見てもベトナム中部産の特徴ですし、その方は原名とgiselaeどちらも出品されていたのでラベルミスだと思われます

この個体は鑑賞用にして累代していません

こういうことがあるからWILDからやりたいですよね

最近では基本的にはベトナム中部の特徴なのですがお尻部分にはっきりと黄紋が出ている個体が出品されていたりします

たぶんあれは……

上翅後方だけ紋が強く出ることは基本的に考えられません

見たこともありませんし、紋が強く出るなら上翅全体に影響するかと

ルフォノタトゥスの購入を検討されている方はよく吟味して気をつけましょう



ここまででベトナム北部と中部で違いがあるのが理解していただけたかなと思います

北部と中部で違いがあったり、亜種分けされている種類もいます

同じコクワガタだとアローコクワがそうですね

中部はリエン、北部はマグダレインのように亜種分けされています

ビタリスも北部は原名、中部はssp.になっていたりしますね

なので将来的には亜種分けされる可能性もあるのかなと思っています



以上、ルフォノタトゥス原名亜種の紹介でした

不思議な魅力のあるクワガタです

飼育自体もあまり癖は無いはずなので気になった方は機会があれば是非


11月頭には完成していた記事なのですが細部を確認する時間が無くて更新するのが遅くなってしまいました

11月の記事が0になってしまったので12月はもう1,2件は書きたいですね

それでは今回はこの辺で〜



※この記事はカミジョウオオクワガタとして入荷した個体を記事にしていますが、羽化して確認したところアンタエウスだったため、読み替えて閲覧していただければと思います



こんにちはトキです

今回はカミジョウオオクワガタのお話



5月中旬〜下旬にベトナム便がチラホラと入り始めました

この時期はミヤマが多くて基本的には静観するつもりでいました

しかしUltimate Mika KABU KUWAさんにカミジョウオオクワガタの野外品が入荷したとのことで購入に踏み切りました


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学名:Dorcus kamijoi
和名:カミジョウオオクワガタ
産地:ベトナム ラムドン省(Viet Nam Lam Dong)
サイズ:♀43mm
累代:WILD


このスレスレな感じがWILD感あって良いですねぇ

2009年に新種登録されたドルクス属のクワガタです

実はカブクワ飼育に復帰する前からずっと飼育したいと思っていた種類でした

内歯が前を向く系があまり好きではなく、かと言ってアンテの太さに振り切った感じも好みではないためオオクワを飼うならグランディス、ババクルビ、カミジョウ、カンボジアドルクスsp.かなと考えていました

最近はめっきりWILDからしかやらなくなってしまったのでお手頃でちょうど良い機会だったというわけです

一応メスのアンテとの見分け方は前胸の肩口が怒り肩か否かだそうです

アンテを飼ったことが無いのでさっぱりわかりませんが、オスは髭があるかどうかで見分けられるらしいのでとりあえず次世代を見て判断しようと思います


マットでも材でも産むらしいのでどちらでも対応できるセットを組みました


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5月21日 ホビー倶楽部さんのカワラ材&MDプロEXプレミアムwithコバシャ小

普通のほだ木と迷った末、ちょうどいい感じに時間の経っていたホビー倶楽部さんのカワラ材があったので使用

MDプロEXプレミアムはマット産みには大きく外さないであろうと考えて採用しました

温度は20〜21℃



1週間経った5月28日に無事にマットにも産卵しているのを確認


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色艶も問題無さそうで一安心

最初は材を噛っていたのでマットには産まないかと思いきや特に拘りは無さそうです

産卵も無事に確認でき、1ヶ月半くらい経った頃から幼虫も見え始めました

確かここら辺でメスを抜いたと思います

ギネスを狙うわけでも急いでいるわけでもないのである程度成長してから割り出すことに



時は流れて8月15日

ようやく重い腰を上げて割り出しに踏み切りました


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蓋を開けるとこんな感じ

まぁ時間がたった産卵セットはこんなものでしょう

メスを抜いたときにゼリーカップを取り出さないところにズボラさが見えます(笑)


とりあえず材を割っていくと




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良い感じに食い進んで育ってますね

オオクワ系のドルクスは割りと雑になっても強く生きてくれるのでありがたい

材から何頭出てきたか忘れてしまいましたが一桁だったのは覚えてます

マットに進出した子もそれなりにいることでしょう

ということで今度はマットをひっくり返すことに




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おぉ〜良いですねぇ

メスは3齢になっているのもいるようです

材とマット合わせて20頭の幼虫が獲られました

コバシャ小ということを加味すれば上出来ではないでしょうか

大半は菌糸、一部を試験的にマットへ投入しました

菌糸のほうが大きくなるのでしょうがアンテに近くてマットにも普通に産むということは根食い系なので、マットでどのくらいのアベレージになるか実験です

産卵セットのMDプロEXプレミアムも問題無く食べているようですしWF1なので安全も考慮で

菌糸マットどちらもとりあえず目標は♂70mmにしましょう



20頭もいるのでもういいかなとも思ったのですがメスも元気だったので再セットしました


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習クワさんで購入した高級クワガタマットに君嶋きのこ園さんのおまけでついてきた端材です

マットは他の種類に使ったものの産まなかったので再利用

マットの量が多かったので材をどうしようか悩んでいたところ、良さげな端材があったことを思い出したので入れてみた形です

既に材を噛っていてマットにも卵を確認できているので安泰

素直で助かります



ラムドン省や流通している産地のダラットを調べましたが結構寒い所みたいですね

1番暑いのが4月でそこですら最高気温は25℃ほどだとか

なので飼育温度は20℃以下をキープするのが良さそうですね

うちにはそんな都合のいい環境は無いので21℃付近になりますが……

その辺も含めてカミジョウの初飼育を楽しみたいと思います


それでは今回はこの辺で〜




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