トキのカブクワ飼育記録

2022年12月

こんにちはトキです

今回はタイトルの通り2年かけて羽化してきたサタンオオカブトのお話


2020年8月頃に購入し、ブリードを開始したサタン

11月頃に孵化した幼虫が羽化してきました


♂11月11日羽化

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7/9  55g 2Lブロー
12/23 79g 2Lブロー
11月11日 羽化


蛹室作成していることに気づかず、2Lブロー容器で蛹化・羽化した結果角曲がりになってしまいました

サイズも小ぶりですがそれでもさすがの貫禄です

小ぶりとは書きましたが親に比べて体感小さいというだけで実際に計測はしていませんが……



♀10月上旬羽化


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7/9  36g 2Lブロー
12/25 48g 2Lブロー
10月上旬羽化


メスも小ぶりですが不全もなく元気に羽化してきました

上翅の先まで点刻があるので間違いなくサタンであることが確認できます

もうちょっとマットを払ってから撮影するべきでしたね(笑)


2年という歳月をかけただけにとりあえず無事に羽化してくれて一安心です

あと第一陣は羽化しているオスが1頭と蛹のメスが1頭います

それ以外はまだ幼虫をしているのですがまぁサタンとしてはそんなものかなと

ただ問題というか反省点があって、実は今年に入ってからマット交換ができていません

思うように時間が取れず丸1年ほど放置してしまっています

劇的に成長する期間は終わっているとはいえさすがに申し訳ないことをしたなと

なのでまだ幼虫をしている子たちもマット交換をすればスイッチが入って蛹化する個体が出てくるのではないかと思います

逆に1年間同じマットでも無事に羽化まで行く辺りにサタンの強さを思い知りました

温度も20〜22℃で問題ありませんし本当に丈夫で飼育しやすいカブトです

ヘラクレスやネプチューンほどスペースを取らないのもありがたいですね(さすがに2Lブローで羽化はダメですが)


2年という歳月も経ってみればあっという間でした

1年間放置してしまっていることからわかるように気づいたら時間が経っているためあんまり長かったという感覚は無いです

もちろん羽化した子たちで来年もブリードしようと思っているので次も肩肘張らずのんびり飼育していこうと思います



今年はこれが最後の記事になるかもですね

毎年恒例の現在を飼育種羅列をしたいのですが年末になるか年始になるか……

それでは今回はこの辺で!
良いお年を〜

こんにちはトキです

今回は難攻不落ドルクスの一角マクレイコクワのお話です

とはいえ最近は少しずつ産卵報告や羽化報告も増えてきて以前ほどの難攻不落感はなくなりましたね

ブラナウンの方がよっぽど難しいとかなんとか

そんな種類に経験不足の私が挑むのはおこがましいのですが当たって砕けろの精神です


PLANET OF BEETLEさんで5月に入荷したWILDトリオを購入しました


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学名:Dorcus macleayii
和名:マクレイコクワガタ
産地:チベット メトク県(Tibet Autonomous Region Motuo County)
サイズ:♂47mm ♀35mm ♀33mm
累代:WILD(材割採集)


良い色合いしてますねぇ

赤ドンキとはまた違ったオレンジ系の色合いでこれはこれで綺麗です

紅葉みたいな色という表現が個人的にはしっくりきます



なんとなんと産卵していました


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保湿用に挟んでいたティッシュを埋め込みに使っていたのが印象的でした

もしかしたらそれなりに水分が無いとダメなのかも?なんて思ったり思わなかったり



8月25日には孵化しているのを確認


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種有りも確定しました

この幼虫は潜っていく気配が無かったので後日Eカワラ200ccプリカに移動しました

適応出来るか心配だったので穴を空けたところに産卵1番を敷いて投入

現在も落ちることなく生存しています



産卵していることが確認できたので下手に刺激せずしばらく放置することにしました

見落としがあっても良くないのとせっかく菌床産卵させてるので生かさないとと思いまして……


少し後から幼虫が複数頭見え始めたのでそれはそれは嬉しかったです



11月25日に満を持して割り出しを敢行しました

遅すぎて菌糸が無くなりかけていたのでもっと早くやるべきでした(汗)


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割り出し直前の様子です

側面から3齢幼虫が見えていますね


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このセットからは4頭の幼虫が得られました

少ないながらもマクレイで複数頭確保できれば上々です


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体重はこんな感じで1頭だけ4gで残り3頭は6gでした

卵巣が見えにくいのか全部オスなのかわかりませんが判別に足る材料が無かったので判別はせず、4頭ともEカワラ800ccに投入しました

今のところ潜ってはいるようなので問題なさそうです

あとは落ちずに成長してくれることを祈るのみ



ここまでが第一セットでした

この産卵したメスは8月25日に即時次セットに投入していて、そちらも幼虫が確認できていたのでこのタイミングで割り出すことに


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こちらも割り出し直前です

食痕が走っているのがわかりますね

とはいえ1頭しか確認できておらず、時期的にもう少し様子をみたいなというのが本音でした


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結果としては2齢幼虫が2頭と少し物足りない感はありつつもマクレイで2セット連続で複数産卵が確認できたのは大きな成果です

この段階だと片方には卵巣が見えたので雌雄ペアと判別しました

思いきって800ccに入れるか迷ったのですが200ccが余っていたのと少し懸念点があったのでそちらに投入

こちらも食い進んでいるのが確認できています

懸念点というのは最初に確認した幼虫のことで、実は未だに2齢をしています

同時期に産んでいるであろう他4頭が3齢でそこそこ成長していることを考えると遅いです

早い段階でEカワラに入れてしまったことが原因だと思うので、グリードSLに比べて添加が強いからか粒子が粗いからのどちらかかなと

Eカワラも決して粒子が粗い方では無いですけどね

他種ではあまり気にしていませんでしたが粒子に少しうるさい可能性を考えて今後は様子を見ていきたいと思いました




メスは2セット目に投入後、全く姿を見せなかったので不安でしたが健在でまだまだ元気だったので再セットを組みました


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結構前に購入して置いていたグリードSLです

セットしてみたものの時期的に休眠に入る可能性もあるので様子を見つつ産卵している気配が無ければそのまま常温に移行しようと思います

10度前半でも活動する噂もあるので色々見ていきたいですね

今のところは即穿孔して以降、姿を見せていないのでとても判断に迷います

もう1メスは穿孔すらしていないので産む気があって穿孔した可能性も十分にあるため1月頭くらいまでは様子見でしょうか

さすがに卵や初齢の段階で常温にしてしまうのはリスクが高いので……



ということで難関種マクレイコクワの入手〜割り出しまでの記事でした

ぶっちゃけたまたまメスのスイッチが入ってたまたまグリードSLに産んだ感じなので攻略には程遠いですね

とはいえ20〜22℃で問題なく産卵〜幼虫飼育までできることが分かっただけでも大きな収穫です

あとは無事に羽化まで行ってくれること願います

それでは今回はこの辺で!




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