こんにちはトキです

今回はタイのビタリスフタマタのお話


まずはじめに……






『現在出回っているタイ ターク県 プア郡産のビタリスフタマタは亜種cottoni(タイ北部亜種)ではありません』






少なくともむし社(BE-KUWA)基準では違うことが確定しています

実際に1サイクル回した個体を複数ラインむし社に送って確認してもらいましたが、原名亜種という同定結果が返ってきました
(むし社が100%信頼できるかというのはまた別の話としてありますが)

いつもなら送った虫はすぐに返ってくるところ、1週間も帰ってこなかったので結構きちんと同定作業をしていただいたようでした

私も原名亜種としか思っていなかったので納得の結果です

ではなぜヤフオク等でcottoniとして出回ってしまっているのか

ラベルしか見てないといえばその通りなのですが、そもそも皆そこまでビタリスに興味無いからなんですよね

それなのに稀少とか貴重とか変な売り文句を付けてしまうために、売り文句に釣られた同定できない落札者が後を絶たないという悲しい状況です

あとは大きい個体を見たことがあるのがWILD販売元と私しかいないからというのも大きいかと

入荷した中でまともなサイズのオスは75mmの1匹のみだったのですが、それはHPに画像が上がる前に私が購入しました

そして現在に至るまで大型といえるオスは販売等されておらず、そもそも存在しない可能性すらあります

まぁ小型でも原名とcottoniの判別は容易なので、小型だから判別できなかったという逃げ文句は通用しませんが……


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この画像、ベトナム(原名)とタイ(cottoni偽)なのですがどっちがどっちか見分けることができますか?

私にはできませんでした

後から見返して「コレどっちがどっちだ……」って本当になりました

この2個体に"明確な差"はありません

BE-KUWAや大図鑑を見てもタイ産でこのような個体は存在しません

当たり前ですが例えタイに存在したとしてもこの形ならば原名亜種になると思います

(ちなみに答えは左がタイ、右がベトナムです)




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WF1♂80mmです

本来のcottoniはビタリスの中で1番顎が短く、そのせいで1番小さい亜種になります

80mm超えるのは結構難しいというのは想像に難くないのですが、私の雑な飼育で80mm出ているのがもうダメです

育ち方から形までベトナムの原名と殆ど一緒でした

厳しい言い方をするとこれがcottoniに見えるなら、フタマタ好きを名乗るのは控えた方がいいと思います

そういうレベルの話です

累代してもしょうがないので〆ました

まぁまだ幼虫がいるのでペアで羽化してくる可能性も0ではありませんが……



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こちらはチェンマイ県ファーン郡のcottoni(左)とベトナムの原名(右)です


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顎がわかりやすいように前から撮ったものです

全然違いますよね?

cottoniは太短く、最大内歯がより先端寄りに出ます

大図鑑の87mmは中間寄りに最大内歯が出ていますが、cottoniであそこまでの大型がそもそもイレギュラー的存在だと思うので理解できなくはないです

というかアレ最大値じゃないですかね?

飼育でもあのレベルは出せないのでは?と思うくらい大きいです




ということでタイ産のビタリスフタマタのお話でした

ビタリスをちゃんと見たことがある人であれば納得していただけるのではないかと思います

ちなみに2〜3月にかけてヤフオクにて2024年採集のチェンマイ県産の標本が販売されていましたが、こちらも原名亜種の形をしていました

タイ人が悪さをしているのか、別のところから悪さをしている人がいるのかは定かではありませんが、ラベルが信用できなくなりつつあります

最近よく言われていることですが

ラベルではなく虫を見ろ!

本当にこれに尽きます

自分で完結させるならまだ良いのですが、販売したりする方は本当に気をつけてください

それでは今回はこの辺で!