トキのカブクワ飼育記録

カテゴリ: ファベールノコギリクワガタ

こんにちはトキです

今回はお久しぶりファベールノコギリのお話


確か前の記事で3ペア買う覚悟なんて言っていた気がしますが結果として1ペアと2メス単を購入しました

2022年5月中旬頃にPLANET OF BEETLEさんにて

第一便は謎の人気で即完売で買えませんでしたが二便目で購入できたので状態も悪くなかったと思います

そして購入した生体の画像なのですが




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なんでこんな写りが悪いものしか無いんだというくらい酷い画像しかありませんでした(笑)

ほんと一体何があったんでしょう……

とりあえず生体情報は下記の通り


学名:Prosopocoilus faber
和名:ファベールノコギリクワガタ
産地:カメルーン南西州ニャッソッソ(SouthWestRegion/Nyassosso)
サイズ:♂♀free
累代:WILD


まぁファベールとしては特に変わった所もなくいつも通りです

3メスいるので色々試そうと思い、3パターンの状況で組んでみました


Aライン:細ナラ材+君嶋クヌギ材 常温
Bライン:使用材不明 22℃前後
Cライン:植菌カワラ材 21℃前後


Bラインだけセット時のラベルが残っていなかったので使用した材が不明です

くわプラさんのナラ特選材とか君嶋きのこ園さんの材だと思いますが……

マットは全てくわかぶプラネットさんの極スーパークワガタマットを使いました

アフリカンノコギリなのでマットはなんでもいいと思いつつちょっと思うところもあったので


さてさて上記条件でセットを組んだものの、組んだ際の画像も撮っていなかったようです

あまり期待していなかったというのとダメな場合は次々変える予定だったので撮っていなかったんだと思います

まぁ結論から言うと全セットで採れたんですけどね……

全セット早い段階で囓っていてBラインは卵も確認していました





Aライン割り出し


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唯一オスと同居させて組んだセットです

割り出したのは9月なので全頭3齢になっていましたが7頭獲得

もうちょっといたような気がしないでもないですが記憶が定かではありません

割り出しまでも常温でしたが特に問題なさそうです

アフリカの方が暑いはずなので当然と言えばその通りなのですが……





Bライン割り出し


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Bラインは割りと早い段階でメスがいなくなったのでAラインより少ないですが5頭獲得

1番数が少ないラインになりました





Cラインに関しては幼虫で割り出しませんでした

割り出さなかったというか割り出せなかったというか……

年明けに割り出したら既に全頭蛹になっていました(笑)

冷静に考えれば産卵から半年経っているので当たり前ですね

マットに幼虫が出てこなかったのでいても1,2頭、下手したら坊主もあると考えていたので先延ばしにしていましたが裏目に出ました

トータルで8頭の蛹が出てきたのですが、先に羽化した個体が隣の人工蛹室に侵入して傷つけてしまったようで羽化したのは7頭でした





ということで3ラインの割り出し等々の結果でした

A,Bラインの幼虫は基本的に200ccプリンカップにMDプロEXプレミアムを詰めたものに投入

Bラインのオスを2頭430ccに入れました

Aラインはそのまま冬も常温で管理しました

Cラインとほぼ同様のタイミングで蛹室を作成したようですがこちらは春になるまで羽化はしませんでした

条件によってファベールは常温飼育が可能なようです

もちろん推奨はしませんが……

マットがコバエの襲撃を受けて劣化した影響もあると思いますが、Aラインで羽化して動いているのは3頭のみです

羽化した蛹室でそのまま落ちている個体や蛹化羽化の段階で落ちた個体もいました

ただ、蛹室で落ちた個体はBラインにも存在したのでそこに関しては必ずしも温度の影響とは言い切れません
 





さてさて産卵から羽化までを書きましたがいよいよ羽化した生体のご紹介

Cラインから逆順で行きます




Cライン羽化個体


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オスは中歯でした

羽化した段階から右前脚が欠損、中後脚も発達不良が見られたのが残念です

Cラインは♂1♀2を残して2ペアは旅立ちました

そちらのオスは小歯でした

そこまで太くないカワラ材に8頭以上いたので栄養が足りなかったようです

その割にはマットに脱出しなかったのはなぜ……




Bライン羽化個体


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Bラインのオスは大歯といって差し支えないでしょう

しっかり伸びてこれぞファベールという形をしてくれています

サイズは32mmほど

ペアリングした後とはいえ符節が3本も無くなってボロボロになってしまっているのは何故だろう……

もう1頭大歯のオスがいたのですが蛹室で落ちていました

原因がわかりませんがその辺りを次世代で何か掴めたらなと思います

ちょっと気になるんですけどこのBラインのオスだけ頭楯が違うんですよね

凸みたいな形をしています

あと顎の湾曲が他より強い感

コンゴノコギリだったりするのかなぁ……?なんて思ったりしてます

さすがにサンプルが少なすぎるのと、ファベールノコギリとコンゴノコギリの明確な差異が記載されている文献を見たことがないので何もわかりませんが……

2,3年前にファベールノコギリだと思ってたら有識者からコンゴノコギリの指摘があった、みたいなブログを見た気がするのですが探しても出て来ず

手詰まりなのでとりあえずもう1サイクル回してみます




Aライン羽化個体


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デ、デカい……

オスを取り出したとき思わず言ってしまいました

Bラインのオスでも十分大きいと思っていましたが格が違うと

測ってみると36.2mm

昨年更新されましたが旧ギネスが36.8mmだったので匹敵する大きさです

これが200ccプリカ常温飼育で出てくるとは……

どこかで間違えてれば現ギネス37.8mmも射程圏内だったかもしれないですね

まぁ40mm近くまで出してる方もいるようなので実際にギネスを狙うなら40mmがラインになるとは思いますが

36mmでも大きくて見応えあるのに40mmいったらどうなってしまうんでしょう

少しでも近づけるように頑張りたいです





はい、これでファベールノコギリの一連のサイクルは終了です

全ライン後食開始していて、B,Cラインはペアリングまで済ませているのでしっかり次世代を採りたいところ

ファベールを産卵させる上で大事なのはマットかもしれない、という適当な考察を残しておきます

くわかぶプラネットさんの極スーパークワガタマットはドルクスやラエトゥルスがマット産みすると言われてるマットなので採用してみたところハマったためです

材の樹種等もこだわりがあるように感じませんでしたし2021年との最大の違いはそこくらいかなと

その割には数が採れてないのでまだ何かを外しているのだとは思いますが……

それをWF2で掴めたら最高ですね

ファベールは毎年POBさんに安定して入荷しているので新しい血を入れるのも検討できますしほんと良いクワガタです


それでは今回はこの辺で!



こんにちはトキです

今でもたまに記事を見る方がいるファベールノコギリがどうなったのかのお話です



結論から言うと幼虫は取れませんでした!

厳密にはブログて紹介したペアからは取れず、悔しかったので去年の5月に再度ペアを購入


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前回削っていたエノキ天然カワラ材でセットを組みました

しかしながら削っている気配があまり見られなかったのでメスを抜いて別セットを開始

記憶が正しければくわプラさんの特選クヌギ材で組んだと思います

そのセットも1ヶ月ほど放置したものの削ることすらありませんでした

どうしたものかと思いつつメスを抜いて放置していたエノキ天然カワラ材のセットを解体することに……


するとなんとなんと食痕が!!

天然カワラ材なので雑虫の可能性もあったため真偽を確かめるべく食痕を辿って行くといましたクワガタの幼虫!

しかし割り出しておいてアレですがファベールになんのマットを使えばいいのかわからず、その当時はMDクワガタマットプロ改しか無かったため解体を中止してそのまま元に戻しました



幼虫がいるのが判明したのでエノキ天然カワラ材がお好みかと思い、まだ残っていたもので再セットを組みました


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これは11月下旬に割り出す前の画像ですがエノキ天然カワラ材と特選クヌギ材を7割ほど埋め込んだセットです

残念ながらこのセットからも幼虫は得られませんでした

ちなみにメスは11月まで生きていたので小型種の割に意外と寿命が長いようです




月日は流れて12月22日

スペース確保のために半分忘れかけていた幼虫入り天然カワラ材を割り出すことに

パカッと皮を剥がしてみると……





























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まさかの立派な成虫が出現!!

これにはびっくりしました

てっきりまだ幼虫をやっているものだと思ったのでまさか成虫が出てくるとは

しかも大歯のオス!

結局他に幼虫や成虫はおらず本当にこの1頭だけを産んだようです

何が琴線に触れたのか全くわかりませんし触れたならもう少し産んでくれても良かったのではと思わなくも無いですが……



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いやぁそれにしても綺麗ですねぇ

やっぱり大好きなクワガタ筆頭です

ちなみにこのオスは1月下旬から後食を開始しました

休眠も意外と長くないようです

メスがいないのが本当に悔やまれる

ファベールは毎年ゴールデンウィーク辺りに入荷するので今年もリベンジします

なんなら3ペアくらい買う覚悟です

なんとかコツを掴んで累代して常にファベールがいる状況を作りたい

今のところ試したのは
・クヌギ、ナラ、エノキの柔らかい材
・材転がし、マット埋め
・材への加水ほぼ無し

固めの材を好む可能性が無きにしも非ずですが小型ノコギリでは薄いかなと

削っていたのはマットに埋まっている部分だったので埋め込んだ方がいいのは確実

乾燥気味を意識してフタマタと同じように材は軽く水に晒すだけにしましたがそれもあまり意味があったようには感じませんでした

逆に水分に凄く煩くて足りなさ過ぎたという線も無くはないですね

あと考えられるとすれば温度でしょうか

基本22℃前後で管理している我が家では低過ぎたかも?

でも特選クヌギ材でセットした時は晩夏に常温で置いてたんですけどねぇ

まぁこういうのを模索していくのも楽しみの1つなので次回ブリード時には攻略したいです



以上、これまでのファベールノコギリまとめでした

それでは今回はこの辺で!


こんにちはトキです


今回はファベールノコギリクワガタの産卵セットを組んだお話

とは言っても再セットです

8月頭にくわかぶプラネットさんの材でセットを組んだものの全く反応無し

余談ですがこの材をツツイシカに使用したところ、産んでたのでシカに使える柔らかい材でもダメなことがわかりますね

その材は諦めてババオウゴンオニが見向きもしなかったレイシ材を入れてみましたがもちろん反応無し

さてどうしようかと考えていたところ、先日ブログで紹介した秘密兵器があることを思い出しました


そう、クワ貧さんの天然カワラ材(ブナ)です!


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セットを組んでみた感じ

か1番大きいサイズを買ったと記憶しているんですが、コバシャ小にギリギリ収まりました

これで産まなかったら正直お手上げだなぁと思っていたところ……



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削っているではありませんか!

まだ削っているのを確認しただけなので安心はできませんが今まで見向きもしなかったことを考えれば大きな進歩

これで産んでくれていれば文句無しですが果たして……


今回のセットで特筆すべきは天然カワラ材

天然カワラ材の柔材だから産んだのか、カワラに反応して産んだのか

アフリカに生息している種類なので乾燥気味が良いと聞いていましたが、もし後者であれば植菌カワラ材でもいけるかも……?


なかなか産卵に癖のある種のようですが、小型ながらカッコ良いと可愛いを併せ持つスタイルが魅力的なのでなんとか累代したいです


それでは今回はこの辺で!

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