トキのカブクワ飼育記録

カテゴリ: カワノイシカクワガタ

こんにちはトキです

今回は広西カワノイのお話



Rラインの方ですが2021年内まで粘ったものの結局孵化する卵は得られなかったため追いがけを敢行

このメスとペアだったオスは既に星になってしまったため52mmのオスを追いがけしました

今回も1週間ほど同居させましたがずっとメイトガードしているか並んで仲睦まじくエサを食べていたので本当に紳士的で良いオスです

前回の記事で上翅の模様に陰りが見えたと書きましたがその後は問題無く発色しているので一時的なものだったようです


Rラインの再セット1月22日


DSC_1020


埋める前を撮り忘れましたが君嶋きのこ園さんのクヌギ材2本と細クヌギ材1本を産卵1番で完全に埋め込んだシカフタマタの標準セット

後述のAライン割り出しのタイミングで埋め戻しを確認したところ、孵化したばかりの幼虫を発見

やはり未交尾だったようです

とりあえず割り出さずにそのまま戻しました

あと1ヶ月後くらいに2齢になった幼虫達と相見えようと思います



そしてAラインは2月26日に割り出しを行いました

10月25日に組んだので4ヶ月ものです


DSC_1101


蓋を開けるとこんな感じ

ちなみにメスもずっと入れっぱなしでしたが健在でした

とりあえず材を避けてマットをひっくり返すと2齢幼虫1頭とご対面

マットにはその1頭のみでした

4ヶ月も経ってマットから1頭ということはメスに食われたかもしれません

もっと早くメスを取り出したり割り出しを行いたかったのですが今年に入ってから仕事が忙しくて産卵セットは基本放置状態でした



気を取り直して右の材がかなりスカスカだったのでパカッと割ってみると


DSC_1102


3齢と2齢幼虫がこんにちは

育ってる子はちゃんと育ってますね


DSC_1103


最後まで割った結果、右の材からは4頭の幼虫が得られたのでマットと合わせて5頭でした

ちなみに♂1♀4です

何故かうちのシカとかフタマタは大幅にメスに偏るんですよねぇ……

まぁまだ1本割り出してないのでここからオスの大逆転があるかもしれません

3齢含む3頭は430ccプリカにMDプロEXプレミアムを詰めたものに投入

唯一のオスは430ccプリカに習クワさんのエノキオオヒラタケ菌糸を詰めたものに投入

シカはクヌギを食べれないと聞くのでメス幼虫が食べて成長できるか見極めることと、オス幼虫が食べられるエノキの菌糸で大きく育ってくれることを祈っての采配です


さて、割り出しとは言ったもののもう1本の材はまだ中身が詰まっている感じで幼虫が食い進む余裕もありそうなので残り1頭の幼虫と共にマットに埋めて戻しました

正直に言うとこの日に割り出しをする気があまり無かったのでマットを詰めてある容器が足りませんでした

なので後日マットを詰めたらまた割り出そうと思います




両メス共に7月下旬入荷なので既に半年以上経ちますが符節欠け無く、挟む力も足の力も強いのでまだまだ元気です

というかこいつら本当に野外採集品か?と疑ってます

2メスどっちも未交尾はさすがに怪し過ぎる……

90%くらい現地飼育品だと思ってますがPLANET OF BEETLEさんでWDカワノイを購入した方で追いがけせずに幼虫が取れた方がいるのか知りたいですね

大瑶山に中国シカとカワノイシカが混生しているのではなくその付近で両方飼育している中国人から買い付けている可能性もありそう

現地飼育品だからカワノイとチュウゴクが混ざらず入ってきていると言われれば納得できる気もします

野外採集品表記ですらこの有り様なので材割採集はほぼ現地飼育品で間違い無いかも……?

今後も入るかはわかりませんが広西省WDのカワノイシカと中国シカを購入しようと考えている方は気をつけた方が良さそうです

少なくともメス単品を買うのはかなりリスキーだと思います

そもそもメス単品で販売されているのを見てないので確信犯でペアしか出荷、入荷していない可能性もありますが

こんにちはトキです


何か進展があれば書きますと言った広西カワノイですが何も進展がありません(汗)

と言うのも産みはしてるんですが全部腐ります

Aラインは20個近く産んでますが全腐り
Rラインは産みはするものの数が少なく全腐り

マット上で管理したり濡れティッシュで管理したり割り出さず放置してみたりしましたがどれもダメ


なのでとりあえずAラインは追い掛けを実施

すんなり繋がってくれてそのまま2週間くらい同居させてましたがオスがメスを攻撃することはありませんでした

紳士的で良いオスです

10月25日に再セットを組んでメスを投入


DSC_0793


百均メガフードコンテナにドウイロの記事で紹介した謎マットを敷いて材2本の標準装備

左がくわプラさんのナラ特選材、右が君嶋きのこ園さんの柔らか目クヌギ材

とある種類に使ったものの見向きもされなかった材をなんとなくバクテリア加工()したものです

バクテリア加工なんぞ必要無いのですが保管場所に困ったのと保管してる間にカラッカラになられてもアレなのでちょうどあったヘラヘラの交換済みマットに突っ込んで置きました

セット数日でガリガリ削り出して今のところ卵も確認できているのであとは孵化するのを祈るのみです



Rラインについては正直かなり諦めムードです

僅かにしか産まず、採卵した段階で真っ白な生気の感じられない卵ばかり
未交尾なのかカワノイシカと中国シカの交雑なのか

メスの足に色が付く純血カワノイの存在が確認されていれば心置きなく追い掛けできるのですが……





DSC_0796


さて、まだまだ健在のオス52mmですが上翅の模様に陰りが見え始めました

上翅に色が付く虫は発色で寿命が近いかわかりやすいですね

まだまだ威嚇する元気はあるし符節も揃っているのですぐに星になることは無いと思いますができるだけ長生きしてほしいものです

カッコイイ成虫を見てるとブリード頑張ろうって気になりますからね



それでは今回はこの辺で!

こんばんはトキです。

今回はタイトル通りカワノイシカクワガタ増種のお話

本来は他に書こうとしていたものがいくつかあるのですが今回のは鮮度が大事だと思った次第



7月22日に日付が切り替わって1時間もしない頃

PLANET OF BEETLEさんから野外品入荷のメールが飛んできました

クワガタが2種類記載されていて1種類目がとてつもない高額種だったため、今回は自分には関係無いなと思ったものの2種類目に驚愕

天然R.クレナタス カワノ
Rhaetulus crenatus kawanoi


あのカワノイシカクワガタの野外品だと!?

現在流通しているのはベトナム・タムダオ産が殆どだと思いますが今回は中国

一応ドルクスグッズさんにも中国広西省のカワノイが入っていたようですがあちらは材割採集個体

ワイルドの材割採集は思うところがあるので手が出し辛いので……

カワノイシカは以前から探していた種類でしたが如何せんマイナーなためヤフオク等でさえ成虫はあまり見かけず入手する機会を逸していました

外側に張り出して湾曲する大顎を持ちながら上翅と足に色が付くのが個人的にツボです


メールを受け取ってから深夜2時半くらいまでホームページに張り付いてみたものの掲載される気配がなかったので就寝

10時半頃に起床して確認すると画像は無いものの、掲載はされていてまだ全サイズ残ってました

そこまで金額に差がなかったので1番大きいサイズをカートに入れ、ついでに他の生体も購入しようかと思ったところで考えつきました

2ペア買えばいいじゃないか!


基本的に同じ種類を複数買うことはしないのですが今回はずっと求めていた生体で条件も完璧

保険としても複数いて困ることは無いと思ったので最大サイズと最小サイズ両方を購入しました

連休開始でポイント5倍期間だったのも結構嬉しかったです(笑)


オリンピック期間でもあったので連休後半に届くかな、くらいに考えていたらその日のうちに発送連絡が来てビックリ!嬉しい誤算です


ということで23日に生体到着

どちらのペアも元気に到着しました

本来ならワイルドなので直ぐに産卵セットを組むべきなのですが他が詰まっていたので一旦保留

28日にようやくセットを組めたので生体の記念撮影もついでにしました


学名:Rhaetulus crenatus kawanoi
和名:カワノイシカクワガタWD
産地:中国・広西壮族自治区・大瑶山産


♂52mm ♀33mm

DSC_0526

DSC_0527



♂40mm ♀29mm

DSC_0529

DSC_0531



発泡スチロールの上+暗めの画像で見辛くなっていてすいません(汗)

いやーカッコいいですねぇ

小さくてもしっかりと外に張り出した顎、たまらんです



DSC_0541

DSC_0540



DSC_0543



オスどうしを並べてみました

上翅の模様は小さいとかなり範囲が狭くなってしまいますが足はしっかり色付いてますね

40mmのオスは到着日に手に乗せて状態を確認していたところ、飛翔を確認

シカ特有の軽快なフットワークも見られたので成熟もバッチリ、さすが野外品です



メスは大きな差が無いので並べて比較はしていません

が!
29mmのメスにある特徴が!


♀33mm

DSC_0547


♀29mm

DSC_0548



ブレたりしているのでかなりわかりづらいですが♀29mmの足が若干ながら赤褐色に発色しています

カワノイシカクワガタのメスは基本的に足も含めて真っ黒です

ではこのメスの足の発色は何か

考えられることは2つ


1.個体差でメスも発色することがある
2.中国シカクワガタのメス、あるいはそれとの交雑


1番については嬉しい発見なのでメスの足も発色する血統を作っていきたいです

問題は2番の場合

広西省には中国シカクワガタも分布していて、同じ産地からどちらも採集できるようなのです

オスは上翅の発色と足の色で比較的簡単に見分けが付きますがメスの見分けは足の発色の有無でしているという噂

そして中国シカのメスには足も黒い個体がいるとのこと

さらに現地や過去に入荷したカワノイシカもしくは中国シカの子供で中間のような特徴をした生体が羽化したとの話もあります

以上のことから♀29mmは足が限りなく黒に近い中国シカ、または現地での交雑個体の可能性があると思われます


なのでどちらのメスも追いがけせずに持ち腹に期待して産卵セットを組みました

もし中国シカのメスならオスは確実にカワノイなので混ざってしまいますからね

33mmのメスをAライン、29mmのメスをRラインとして管理します

ABにしようかと思いましたが足が赤い=REDでRにしようかなと

中国シカなら儲けもの、メスの足が色付く血統のカワノイシカになれば更に儲けものということで




ここまで中国産のカワノイを紹介、比較をしてきましたがベトナム産と並べて比較してみたのでそちらも紹介


DSC_0552


左:中国産♂52mm
右:ベトナム産♂50mm


パッと見てわかるのは上翅の色の範囲がベトナム産の方が広いということくらいでしょうか

これは個体差による部分も大きいかと思うので次世代で複数の個体を比較したいところ



あとは2mmの差があるので厳密には違うかもしれませんが中国産の方が顎先端の二股の発達が良いこと


DSC_0554


DSC_0555



同じ角度では無いのでわかりづらいと思いますが中国産の方が二股が長く、幅が広い印象です

これに関しても個体差やサイズで変わるかもしれないので次世代に期待したいと思います



そうそう、なぜベトナム産のカワノイシカがいるのかといいますと7月11日に開催されたKUWATA横浜で購入しました

本来はKUWATAの記事を先に書く予定だったのですが前述の通り中国産WILDカワノイの衝撃はなかなかのものだったので……



さて、産卵セットを組んだはいいものの今日まで産卵行動は確認できていません

メスは餌さえ食べず、歩き回ることもせずにじっとしているようなのでメスだけ未後食あるいは未交尾の可能性があります


33mmに関しては追い掛けしてもいいかなと思いますが29mmはできれば持ち腹で産んで欲しい

産卵セット自体が気に入らない可能性も十分にあるので1ヶ月くらい試行錯誤してみますがダメなら苦肉の策で追い掛けですかねぇ

何か進展があれば随時書いていきたいと思います



それでは今回はこの辺で!

このページのトップヘ