こんにちはトキです

今回はリノケロスフタマタ原名亜種(と思って飼育していた種類)のお話



俗に言うジャワリノケというやつでジャワ島に生息しています

年に数回、少数入荷しますが本物が殆ど来ません(笑)

メスが9割ブケットで残り1割に野外交雑が入り交じる混沌状態です

ではどうやってリノケロス原名亜種を入手するか

数を撃つしかありません

いや本当に……




①親入手



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学名:Hexarthrius rhinoceros rhinoceros
和名:リノケロスフタマタ原名亜種
産地:インドネシア ジャワ島 西ジャワ州 スカブミ
サイズ:♂74mm ♀37mm
累代:WILD


2023年4月下旬頃にアリスト便で入荷した2ペアの片割れです

確か2諭吉以上しました
(新紙幣になったらこの表現伝わらなくなりますね)

わかる人ならなんとなくわかると思いますがぶっちゃけメスはブケットです

私も割りと雰囲気でしかわかりませんが、ブケットは前胸背板側縁がより丸みを帯びるというか外に張り出す印象です

とはいえ本物のジャワリノケのメスをBe-kuwaくらいでしか見たことがないので断言できません

それでもブケットを避けようと思うなら多少は判断材料になるのではと思っています

このメスは思いっきり湾曲して丸みを帯びているため、届いた時点でブケットかなと覚悟はしていました

あとは眼上突起の角度が違うのではと思っていますが、これについては私自身がパッと見て判断できないため詳細は割愛します


②産卵セット(2023/5/4)

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コバシャ中ケースに材3本を埋め込んだセット

後々材を変えたりしたので何の材を使ったか正確に覚えていません

基本的には君嶋きのこ園さんの材がメインだったような気がします

ブケット説が高かったので持ち腹で投入しました

割り出しや幼虫のボトル交換時の画像は撮っていません

撮るのが面倒でしたすいません……


③羽化

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♂羽化第1号です

気づいたら蛹室を作っていて嫌な予感はしてましたが、蛹化して立派な最大内歯が見えた時のガッカリ感と来たら……

混ざりでもなく純粋なブケットで感心すらしてしまいますね


以下データ
2023/8/11 ♂2齢 既製1400cc ホビー倶楽部オオヒラタケ
2023/12/25 26g 既製1400cc ホビー倶楽部オオヒラタケ 頭幅13mm
2024/4/14 蛹化18g
2024/5/21 羽化80mm





♀がこちら


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2023/9/30  2齢 既製800cc ホビー倶楽部オオヒラタケ
2024/4/XX  羽化42mm


前胸背板側縁が親に似て丸みを帯びつつ外に張り出していますね

血の影響なのかブケットのメスとしての特徴なのか

ジャワリノケを引いて確かめてみたいところ








ということで「【定期】ジャワリノケを買ったらブケットだった」の記事でした

フタマタをブリードするなら誰しも必ず通る道なのでやむ無し

なのでネシアフタマタはWF1を幼虫で販売するという愚行は慎みましょう!



さて、タイトルにA-LINEとあるように複数のWILDを購入して飼育しています

2023年に購入した数は7ペア

ジャワリノケだけで7ペアですよ?

気が狂ってますよね……

そして当たり前のことですが全てが無事に産卵するわけもなく……

幼虫が得られたのはA,C,E,Fの4ライン

あとの3ラインは幼虫が採れませんでした

Eに関しては採卵した卵が無精卵だと思って同居させた結果、チョンパされてしまったため2頭のみです

個人的ネシアフタマタの所感なのですが、追い掛けしないと結構な確率で産みません

でも今回のように雌雄が違う可能性が大いにあるので追い掛けしづらいじゃないですか

なので失敗率が上がるというイメージです

基本的にネシアフタマタは狙った種類のブリードを成立させるまでの壁が高いです

1. 雌雄の同定があっている
2. 野外で別の種類と交尾をしていない
3. 既に野外交雑で生まれた個体ではない
4. 正常に産卵可能なメスである

地味に厄介なのが2で、同定があっているのに混ざるパターン

誰も悪くありませんからね……


・とある事例
マンディブラリスを購入したらリノケロスとの交雑種が羽化してきた

気づかずに販売しようとする

閲覧者に指摘される

マンディブラリスとして買ったからマンディブラリスだと言い張る

結局販売を取り下げる

販売元に購入した種類と違うから返金しろと迫る

購入元しぶしぶ返金


ということがありました

販売取り下げまでは私もリアルタイムで観測していましたがその後はとある情報筋から聞きました
(その情報筋は本人から聞いたそうです)

ネシアフタマタで違う種類だから返金しろっていうのがそもそも酷い話なのですが、前述した2のパターンだった場合は販売元に非が無いわけで

そういう種類に手を出した自己責任です



少し話が逸れましたがこうした壁があることから、追い掛けさせず持ち腹での産卵が推奨されています

ネシアフタマタの産卵難易度が大陸フタマタより高いのはこの持ち腹推奨も起因しているのかなと

もちろん大陸フタマタよりも産卵数自体少ない傾向にはあるのですが拍車を掛けているというか

あとは追い掛けしようが何しようが全く産まないメスもWILDでは一定数いますね

この辺は雌雄の種類が合っていない故なのかなんなのか……

冒頭で述べたようにネシアフタマタの中でもジャワリノケはメスそのものがほとんど入って来ていない事に加えて、その他の原因も合わさって累代ものが出回らない状態なのだと思います



そういえばいつぞやのアリスト便でジャワリノケ♀単50mmが3頭出品されたことがありました

ブケットは野外でも45mmを超えることは殆ど無いため、ほぼ確定でジャワリノケのメスだと思われていました

なので私がその3頭全てを落札

結果、実はスマトラリノケの間違いだったと言われてキャンセルされました(笑)

確定ジャワリノケのメスを入手することは叶わず終い

もしあのオークションに参加していた方は色々な意味で安心していただいて大丈夫です


それで言うとF-LINEのメスは47mmありまして

普通ならジャワリノケだ!と喜ぶところなのですが

インドネシア便あるあるの島間違いがあるためまだ油断できません

セアカ(パリー)とかスマトラリノケの可能性が残っています

ほんと難儀ですよねぇ

F-LINEは秋にノブインターナショナルさんで購入したため、結果が出るのはまだまだ先になります

CやEも結果が分かり次第ブログに載せていこうと思うので暫しお待ちを



それでは今回はこの辺で!