トキのカブクワ飼育記録

タグ:フタマタ

こんにちはトキです

今回はリノケロスフタマタ原名亜種(と思って飼育していた種類)のお話



俗に言うジャワリノケというやつでジャワ島に生息しています

年に数回、少数入荷しますが本物が殆ど来ません(笑)

メスが9割ブケットで残り1割に野外交雑が入り交じる混沌状態です

ではどうやってリノケロス原名亜種を入手するか

数を撃つしかありません

いや本当に……




①親入手



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学名:Hexarthrius rhinoceros rhinoceros
和名:リノケロスフタマタ原名亜種
産地:インドネシア ジャワ島 西ジャワ州 スカブミ
サイズ:♂74mm ♀37mm
累代:WILD


2023年4月下旬頃にアリスト便で入荷した2ペアの片割れです

確か2諭吉以上しました
(新紙幣になったらこの表現伝わらなくなりますね)

わかる人ならなんとなくわかると思いますがぶっちゃけメスはブケットです

私も割りと雰囲気でしかわかりませんが、ブケットは前胸背板側縁がより丸みを帯びるというか外に張り出す印象です

とはいえ本物のジャワリノケのメスをBe-kuwaくらいでしか見たことがないので断言できません

それでもブケットを避けようと思うなら多少は判断材料になるのではと思っています

このメスは思いっきり湾曲して丸みを帯びているため、届いた時点でブケットかなと覚悟はしていました

あとは眼上突起の角度が違うのではと思っていますが、これについては私自身がパッと見て判断できないため詳細は割愛します


②産卵セット(2023/5/4)

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コバシャ中ケースに材3本を埋め込んだセット

後々材を変えたりしたので何の材を使ったか正確に覚えていません

基本的には君嶋きのこ園さんの材がメインだったような気がします

ブケット説が高かったので持ち腹で投入しました

割り出しや幼虫のボトル交換時の画像は撮っていません

撮るのが面倒でしたすいません……


③羽化

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♂羽化第1号です

気づいたら蛹室を作っていて嫌な予感はしてましたが、蛹化して立派な最大内歯が見えた時のガッカリ感と来たら……

混ざりでもなく純粋なブケットで感心すらしてしまいますね


以下データ
2023/8/11 ♂2齢 既製1400cc ホビー倶楽部オオヒラタケ
2023/12/25 26g 既製1400cc ホビー倶楽部オオヒラタケ 頭幅13mm
2024/4/14 蛹化18g
2024/5/21 羽化80mm





♀がこちら


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2023/9/30  2齢 既製800cc ホビー倶楽部オオヒラタケ
2024/4/XX  羽化42mm


前胸背板側縁が親に似て丸みを帯びつつ外に張り出していますね

血の影響なのかブケットのメスとしての特徴なのか

ジャワリノケを引いて確かめてみたいところ








ということで「【定期】ジャワリノケを買ったらブケットだった」の記事でした

フタマタをブリードするなら誰しも必ず通る道なのでやむ無し

なのでネシアフタマタはWF1を幼虫で販売するという愚行は慎みましょう!



さて、タイトルにA-LINEとあるように複数のWILDを購入して飼育しています

2023年に購入した数は7ペア

ジャワリノケだけで7ペアですよ?

気が狂ってますよね……

そして当たり前のことですが全てが無事に産卵するわけもなく……

幼虫が得られたのはA,C,E,Fの4ライン

あとの3ラインは幼虫が採れませんでした

Eに関しては採卵した卵が無精卵だと思って同居させた結果、チョンパされてしまったため2頭のみです

個人的ネシアフタマタの所感なのですが、追い掛けしないと結構な確率で産みません

でも今回のように雌雄が違う可能性が大いにあるので追い掛けしづらいじゃないですか

なので失敗率が上がるというイメージです

基本的にネシアフタマタは狙った種類のブリードを成立させるまでの壁が高いです

1. 雌雄の同定があっている
2. 野外で別の種類と交尾をしていない
3. 既に野外交雑で生まれた個体ではない
4. 正常に産卵可能なメスである

地味に厄介なのが2で、同定があっているのに混ざるパターン

誰も悪くありませんからね……


・とある事例
マンディブラリスを購入したらリノケロスとの交雑種が羽化してきた

気づかずに販売しようとする

閲覧者に指摘される

マンディブラリスとして買ったからマンディブラリスだと言い張る

結局販売を取り下げる

販売元に購入した種類と違うから返金しろと迫る

購入元しぶしぶ返金


ということがありました

販売取り下げまでは私もリアルタイムで観測していましたがその後はとある情報筋から聞きました
(その情報筋は本人から聞いたそうです)

ネシアフタマタで違う種類だから返金しろっていうのがそもそも酷い話なのですが、前述した2のパターンだった場合は販売元に非が無いわけで

そういう種類に手を出した自己責任です



少し話が逸れましたがこうした壁があることから、追い掛けさせず持ち腹での産卵が推奨されています

ネシアフタマタの産卵難易度が大陸フタマタより高いのはこの持ち腹推奨も起因しているのかなと

もちろん大陸フタマタよりも産卵数自体少ない傾向にはあるのですが拍車を掛けているというか

あとは追い掛けしようが何しようが全く産まないメスもWILDでは一定数いますね

この辺は雌雄の種類が合っていない故なのかなんなのか……

冒頭で述べたようにネシアフタマタの中でもジャワリノケはメスそのものがほとんど入って来ていない事に加えて、その他の原因も合わさって累代ものが出回らない状態なのだと思います



そういえばいつぞやのアリスト便でジャワリノケ♀単50mmが3頭出品されたことがありました

ブケットは野外でも45mmを超えることは殆ど無いため、ほぼ確定でジャワリノケのメスだと思われていました

なので私がその3頭全てを落札

結果、実はスマトラリノケの間違いだったと言われてキャンセルされました(笑)

確定ジャワリノケのメスを入手することは叶わず終い

もしあのオークションに参加していた方は色々な意味で安心していただいて大丈夫です


それで言うとF-LINEのメスは47mmありまして

普通ならジャワリノケだ!と喜ぶところなのですが

インドネシア便あるあるの島間違いがあるためまだ油断できません

セアカ(パリー)とかスマトラリノケの可能性が残っています

ほんと難儀ですよねぇ

F-LINEは秋にノブインターナショナルさんで購入したため、結果が出るのはまだまだ先になります

CやEも結果が分かり次第ブログに載せていこうと思うので暫しお待ちを



それでは今回はこの辺で!



こんにちはトキです

今回はBE-KUWAで特集されてフタマタ熱が上がっている方もいると思うのでビタリスフタマタの各亜種を生体で比較していこうと思います

※途中まで書いたのに一回全部吹き飛んだので若干文章が抜けてたり雑だったりする部分があります



まずはこちらの3種類


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左:ビタリス亜種ツカモト   75mm
中:ビタリス原名亜種           77mm
右:ビタリス亜種コットン   74mm


ツカモトのみブリード個体で他はWILD個体になります

ツカモトは当然として原名とコットンも結構違いがありますね

ちなみに撮影したのは去年なので全てもう手元にはいません



更に2匹ずつ比較していきます

まずは原名(左)とコットン(右)の比較


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コットンは良く言われている通り原名亜種に比べて顎の発達が悪く、基部の外側への湾曲が強いです

あとは頭部がより艶消しな気がします



次にツカモト(左)と原名(右)の比較


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ツカモトの特徴は大顎がスラッと伸びて先端に行くにつれて先細り、前胸の形が長方形になる(他亜種は台形)、大顎基部の双葉突起の上側が短い、双葉突起の上に必ず内歯が出現する(小型は除く)

こんな感じでツカモトだけ凄く差異が多いです

この辺が一部でツカモトが独立種と言われた由縁かと思いますね



ツカモトが別個体になりますがコットン(左)とツカモト(右)の比較


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このツカモトは60mm台ですが顎の長さは同じかツカモトの方が長いかも?

コットンの顎の発達がいかに悪いかがわかりやすいかと思います

ツカモトが長すぎるというのもありますが……



そしてssp.(左)と原名(右)の比較


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左:ビタリスssp.            75mm
右:ビタリス原名亜種   78mm


ssp.のブリード個体の画像が出るのは初めてかも?

2022年5月にPLANET OF BEETLEさんに入荷された生体を購入し、累代した個体です

親は入荷最大の71mmでしたが親は越えてくれました

何故か1メスに掛けたら符節が全部飛んでしまいましたが……


ssp.の特徴はツカモトと同様に大顎基部の双葉突起の上に内歯が出現することです

親も含めて100%出現しているので明確な差異だと思います

原名でここに内歯が出る個体はほとんどいません

他の内歯の出方もツカモトに近いですが、前胸の形はツカモト以外の亜種に近い台形でした

双葉突起の長さも原名等とほぼ同じ

なんとも難しい種類です

地域変異と言われればそうかもしれないし割りと明確な差異は見られるので別亜種としても問題なさそうではあります


それはそれとしてここで原名として出した個体の産地がベトナム・ライチャウなのですが、現在は原名として流通しています

ただBE-KUWA87号ではこの産地の個体はタイ亜種コットンに含まれているんですよね

顎はしっかりと伸びるので原名な気がしますが最大内歯が若干先端寄りなのが気になります

こちらも難しい……

コロナ前に入って来て以降は入荷が無く、この個体でWF5なのでそろそろ累代的にもキツそうでいつ途絶えてもおかしくないです

というかうちではもはやメスが探したらいるかもレベルなので風前の灯火です

ちなみに1番最初の3種比較はイェンバイ産なので原名亜種で間違い無いと思います



さて、ここでビタリスのブリードについても触れておこうと思います

とはいえ私はビタリスはツカモトから入ったのでツカモト以外の感覚はあまり参考にならないかもしれません

ただ、ビタリスに共通していることはフタマタと思って材選びをしない方が良いということです

ここまでで後はぼかそうかと思いましたが最近はSNSで同じような内容を発信する方が出てきたのでズバリ書きます

ぶっちゃけて言うなら固い材を使ってください

大体の方はフタマタと言われたらフォルスターとかを想像して柔らかい材を使うと思いますがそれが落とし穴です

他亜種はなんとかなるかもしれませんが、ツカモトは柔らかい材はそもそも噛りすらしません

騙されたと思ってオオクワガタに使うような材を入れてみてください


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大袈裟に言うならこのくらいの材で良いです

断面には何も刺さらないくらい固いですが産みます

ただし、このレベルだと固すぎてメスが埋め戻しする途中で潰したり、割り出す際に潰してしまったりするのでもう少し柔らかいものを選ぶのが無難です

この材は実際にビタリスssp.に使用していますがセットしてから他のことを30分ほどしている間に


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ちょっと見えづらいですがすぐに削り始めました

一心不乱にこの材を削っているのでやはり感覚は間違っていないようです


フタマタはクヌギ材よりナラ材の方を好む傾向にあるのですが市場に出回ってるナラ材は固いものが多いので選択肢から外れがち

でも固めを好むビタリスならその固めのナラ材がバッチリハマるのでナラ材を積極的に採用するのが良いかと思います

用意できるなら固めのブナの天然カワラ材が最高です

お高いので選択肢の一つとして考えるのがくらいで大丈夫ですが……

ツカモトの感覚を掴んだ材なんてフォーテックさんのちょい細材でまとめ売りされているナラ材でした

当時の金額を忘れてしまいましたが1本辺り200円かそれ以下くらいだったと思います

そのくらいのものでバクテリア加工しなくても1本で15個ほど採卵できたので高い材ではなく合う材を探しましょう

こんな感じでツカモトに合う材を選んだら自然と他の亜種にも対応できるようになったので他亜種の難易度感覚が私はわかりません

初めてビタリスをブリードする方には難しいかもしれないので、困ってこのブログにたどり着いた方はとりあえず上記の材選びを意識してみると良いかと思います



以上、ビタリスの亜種間比較とブリードについてのお話でした

ベトナム便がまた入荷するようになってこの時期はビタリス原名が入ってきてますね

去年は9月にコットンが入荷したので今年も期待したいところです

何故かと言われると失敗したからです(笑)

ハズレメスを引いたのか持ち腹で産卵させて全腐り、追い掛けしても全腐りで幼虫を見ることすら叶いませんでした

コットンが流通していないのはもしかすると孵化率が悪いのが原因なのかもしれませんね

まぁまだ1メス試しただけなので近いうちにまた検証できたらなと思っています


ツカモトが一昨年PLANET OF BEETLEさんに入荷したのも9月でしたね

入荷最大の♂86mmが届いて1週間で落ちたのは良い思い出です

一昨年はWILDとブリードの2ラインでブリードして去年から今年にかけてどちらも羽化してきました

ただ、忙しい時期にカチ合ってしまいあまりにも適当なセットを組んだ結果、空砲を連発されてどちらも繋げられませんでした

ちなみに7月のKUWATA横浜でWild Villageさんからツカモトを購入してます

小さいサイズなのに強気な値段だったので一般入場付近まで残っていました

直近でヤフオクに出ている累代品の成虫ペアは曰く付きの方が出品していて買えなかったので良かったかなと

悪い評価がつきすぎてアカウントを変えたようですが

私も人生で初めて悪い評価を付けた方です

話がそれましたが購入したペアにプラスして成長不良で長らく幼虫をしていたメスがベストタイミングで自力ハッチしてきたので♂1♀2で今年は挑みます


後はラオスのミヤシタですねぇ

全然入ってきてないので国内は途絶えているのではないでしょうか

今年こそは入ってきてほしいものです


ssp.に関してはどうなんでしょう

ベトナム中部の個体群は全く入って来ないですね

四川省のは私以外に購入した方はいるのかな?

私が真っ先に購入して以降は2ヶ月くらい在庫が変わらなかった記憶があるので……

ビタリスのフォルムとても好きなのでssp.含めて制覇するのが野望です(笑)




最後に単体の画像を張って終わりにします
(ツカモトだけ単体画像ありませんでした)


Hexarthrius vitalisi vitalisi


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Hexarthrius vitalisi cottoni


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Hexarthrius vitalisi ssp.

WILD
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WF1
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もう少し上手く撮れるようになりたい……!!

それでは今回はこの辺で!



こんにちはトキです

今回はビタリスフタマタ原名亜種のお話


卵を確認して以降は全く手付かずの状態だったビタリス

メスは結構前に星になり、たまに加水をするだけで幼虫がある程度育つまではそのままにしていました

マットに見える幼虫も2齢になったのでそろそろ割り出さなければと重い腰を上げました


産卵セットの記事はコチラ



割り出し日は4月16日です

材を3本入れていたのでまずは材から割り出すことにしました

結構食い進まれていたので割りやすく、パカッと割ってみると


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メスの3齢らしき幼虫が出てきました

最初に孵化を確認したのが12月上旬だったので4ヶ月と考えるとメスは3齢になっていても不思議ではないですね

なのでもう比較的育っている幼虫しかいないと思って割り出しをしていましたが……


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小さな初齢もいました

危うく見逃すところでしたが発見できて良かったです

さすがにここまで小さいのはこの子だけだったようで材から採れた他の幼虫は全て2齢でした


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材からは結果的に7頭の幼虫を発見

真ん中にいる子は傷つけてしまったようで体液が漏れていました

マットに投入したあとも潜っていって動いている形跡があるのですぐに星になってしまうほど重症では無かったようです

持ち直してくれることを祈ります


材の確認が終わったので今度はマットをひっくり返してみると


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側面から見えていた幼虫が出てきました

底面側面からはこの1頭しか見えていなかったのでこの子のみかと思っていましたが意外といたようでマットからは6頭の幼虫を発掘

材とマットで合計13頭の幼虫が得られました

底面側面に幼虫が見えていなかったので5頭くらい、多くても二桁は行かないだろうと思っていたのでなかなかの収穫です

ちなみにここから先は取り忘れたので画像はありません(汗)


予想外に採れたので急遽プリンカップにマットを詰める作業を開始

MDマットプロEXプレミアムを430ccプリンカップに詰めて投入しました

2頭だけMDクワガタマットプロ改に入れたので成長具合を見れればなぁ、とか考えています

プロEXプレミアムはシカフタマタに合っていると説明には書いてるものの、微粒子で発酵が深めなのであまり持ちが良い方では無いかなと

それでフタマタに合うの?という疑問が残るのでプロEXプレミアムより発酵浅め粒子粗めのプロ改に入れてみた形です



さてさてそんなこんなでビタリスフタマタ原名亜種の割り出しでした

思ったより採れたのは嬉しい限りです

もうちょっとちゃんとやっていれば30頭くらいは採れたと思うのでそれは反省点ですね

冒頭で手付かずだったと書きましたが1回だけ少し割り出しをしたことがありました

2頭か3頭出てきたところで急にやる気がなくなってそのまま戻しましたが……

なのでその幼虫が落ちていなければ全部で15頭以上になりました

あとは無事に羽化まで持っていけるかと見れるサイズに育てれるかです

産卵自体は紹介記事で書いた通りツカモトに比べて癖が無くて簡単でした

ツカモトに挑戦してみて失敗した方はビタリスから初めて見るといいかもしれません


そういえばビタリス原名と言っていますがベトナムのビタリスは原名で合ってますよね?

現在流通しているのがベトナム産のものだけだと思うので少なくとも混ざることは無いと思いますが……

ラオスがミヤシタ、タイがコットン?みたいな感じでしたっけ?

他の亜種は画像すら見る機会が無いのでどんな特徴があるか見てみたいです


それでは今回はこの辺で!




こんにちはトキです

今回はタイトルの通りKUWATA横浜冬の購入品紹介です

新年の挨拶記事で名前だけ先に紹介してしまっていますがご容赦を

いつもは割りと行き当りばったりな感じで会場で見てから欲しい生体を購入するという形にしていましたが今回はSNSでお品書きを公開している所からめぼしい生体をリストアップして臨みました



1種類目


テトラオドンミヤマ シチリア北部亜種(Lucanus tetraodon sicilianus?)
イタリア シチリア産
♂♀フリー
CBF1
雌雄共に2021年10月羽化



WITH NEXTさんのブースにて購入

画像は割愛します

蛹室の形が残ったまま休眠中のためできるだけ動かしたくないためです

テトラオドンミヤマですが冒頭で言ったリストアップした生体には存在しませんでした

会場を1周して、これは絶対欲しい!という生体がいなかったのでどうしようか悩んでいたところに現れたため思わず手が伸びた形です


なぜテトラオドンミヤマかというと理由は2つ

1つ目は、一昨年にWITH NEXTさんのネットショップで幼虫ペアが販売されているのを発見

結構な安値だったため購入しようか悩んでいたところ、数日後には売り切れていて購入できなかったという経緯があります


2つ目は、個人的にシチリア島に思い入れがあるからです

と言っても訪れたことがあるとか知り合いがいるとかそういったものでは無く本当に淡い憧れ程度のものです

なのでできるだけシチリア島のカブトクワガタは揃えたいと思ってます

テトラオドンミヤマ以外はほぼ見たことも無いのでので揃えるほど国内にいるのかも定かではありませんが……

テトラオドンミヤマのシチリア北部亜種とのことですが亜種シチリアヌスで良いんですかね?

シチリア南部にも亜種がいてそっちがシチリアヌスだったりするんでしょうか

年始の記事でシチリアヌスと書きましたがややこしいのでシチリア北部亜種で記載していこうと思います


余談ですが雌雄がそれぞれ入ったプリカをデジケースHR-2に入れて置かれていたのでそこから取り出して渡してくれるのかと思いきやデジケースごと貰いました

蓋が透明で見やすいので何気にありがたい貰い物でした




2種類目


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サヌチフタマタクワガタ
カンボジア カンポット州 Mt.bokor産
♂62mm ♀フリー
CBF3
雌雄共に11月羽化確認



HMY中川堂さんのブースにて購入

こいつが欲しかった!

これは絶対欲しい!という生体がいなかったと先述しましたがこいつは見逃していました

このサヌチとボーリン原名を最優先事項にしていたので真っ先にHMY中川堂さんを目指しましたが見当たらず、更に会場を1周してもう1回覗いた時にサヌチが残っていることに気づきました

チュウゴクシカに紛れていたので完全に見落としてましたね

残念ながらボーリン原名はいませんでした
(ボーリン原名は買うのにお買い得の褐色サヌチを買わない人って何者なんだろう……)

この褐色タイプを狙ってたんですよ

Twitterでまつさんと言う方の協賛品だと思うのですが当日もお話を聞いたところ、兄弟は全て褐色タイプで羽化しているそうです

褐色が固定化されているかもしれないということでそれなりの値段でも購入するつもりでいましたが値段を見て驚きました

なんと諭吉未満!

あまりの安さに「この値段で良いんですか?」と聞いたほどです

もちろん即購入しました

購入時点では兄弟が餌を食べ始めているので年内にはブリードできるかもとのことでしたが購入後早々にメスが後食開始

オスも12月下旬に後食を開始しました

さすがに年内は様子を見ようと思って年明けから同居をさせています





3種類目


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ロンボクコマルクワガタ(Dorculus lombokensis)
インドネシア ロンボク島産
♂♀フリー
F9
雌雄共に11 月羽化



ランバージャックさんのブースで購入

お品書きで紹介していて、こんなクワガタいるのか!と非常に興味をそそられました

マイナー種かつお値段が結構立派だったので先行入場が終わるまで全く売れてませんでしたがお陰で最後に回しても残ってくれていたので助かりましたね

そこそこ値は張りましたがKUWATA特別価格でサヌチの金額と同じくらい値引きされてたのでこれもなかなかお買い得でした

コマルクワガタって名前の通り丸くてコロコロしていて可愛いですね

小さ過ぎて雌雄判別が大変です(笑)


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1枚目の画像をトリミングしてアップにしてみました

左がメス、右がオスです

頭楯が台形(真ん中がヘコんでない)のがメス、M字(真ん中がヘコんでる)のがオスというのが1番わかりやすい見分け方になります

あとは内歯が比較的前方を向いてるのがメス、横を向いてるのがオスという見分け方もありますがかなりわかりづらいので頭楯で見分けた後の補助程度に考えるのが良いかと


ロンボクコマルについてランバージャックの山口店長とお話しましたが気さくな方ですね

某YouTuberの動画で見たことがありましたがランバージャック自体に縁がなかったのでお話する機会は無いと思ってました

ロンボク島のギラファが入っているのをちょくちょく目にするのでロンボク島自体からも入荷はできるはずですが近年は全く入っていないようですね

名前を忘れてしまいましたがどなたかが数年前に持ち込んだきりだそうです

せっかく縁があって入手できたので子孫を残せるように頑張ります

休眠期間は3ヶ月くらい(とは言っても食べてるかは微妙)らしいので徘徊する姿が見られるようになったらブリード開始する予定です




以上、KUWATA横浜冬の陣での購入品紹介でした

エラフスホソアカクワガタも候補になっていて残ってもいたのですが、いざ目の前にして今回はいいかな……となってしまいました

リストには無かったけど魅力的だったのはショーエンヘリーの幼虫ですね

まさかKUWATAで見れるとは思いませんでした

一周して戻ったら売れてしまっていたのでやはり刺さる人には刺さる代物でしょう



個人的に気になったのは広西カワノイのWF1幼虫が売られていたことです

果たしてアレはそのまま販売しても良いものだろうかと……

度々このブログで書いていますが広西壮族自治区(広西省チワン族自治区)大瑶山にはカワノイとチュウゴクが混棲しているようです

標高で棲み分けている可能性もありますが輸入の段階で混ざらないとも限らないと思います

ある販売店舗ではメスの見分けは足に色がついていたらチュウゴクシカ、ついていなければカワノイシカとしているそうです

ただし、チュウゴクシカのメスにも足が黒い個体やカワノイシカも我が家に届いたように足に発色が見られる個体がいます(うちのがそもそもチュウゴクの可能性もあります)

更に言うと現地で混棲しているのであれば自然交雑の可能性もあります

そうなるとメス単体での判別はもう不可能に……

形状で確実に判別できるのであれば問題ありませんが、それができない場合に同定するには次世代を羽化させるしかありません

以前ヤフオクでもWF1の幼虫が販売されているのを見ましたがそれは本当に100%カワノイシカクワガタなのでしょうか?

と、私は思ってしまいました

責めたり不安を煽る意図はありませんが販売する側、そして購入する側も野外品の直子にはそういったリスクがあるという認識を持つとトラブルを未然に防ぐことができるのではと思います

基本的にどの種類もWF1はよっぽどの自身が無い限り幼虫での販売は控えるのが最善かなと考えてます



だいぶ脱線してしまいましたがKUWATA横浜冬でした

やはり実物を見れる機会があるのは良いですね

それでは今回はこの辺で!


こんばんはトキです


今回はフォルスターフタマタ亜種ニシのお話

昨年6月に成虫ペアを山陽オオクワ倶楽部さんで購入しました


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やはりフォルスター系は格好いいですねぇ

シカクワみたいな顎が素敵すぎます

雄62mm雌38mmと決して大きくはないですがチベット産だったので物珍しさもあって購入に踏み切りました

累代はCBF1の同血統です


フォルスターは2019年末に原名をヤフオクにて購入したのですが、未後食ばかり購入していた影響で他と同じように届いてから同じ容器で数日間放置してしまった結果、雄が餓死してしまった経緯がありまして……

人気種があまり好きではないので本来であれば再度フォルスター原名に挑戦しようかと思っていたのですが個人的に信頼しているショップの山陽オオクワさんからならニシを購入してやってみるのもアリかなと

APLS産しか見かけなくなった昨今ではチベット産はある意味不人気とも言えますしね(笑)


産卵セットの画像が残ってました


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7月1日に組んだ様子

セット概要は
・コバシャ中
・クヌギ柔らかめLサイズ×2(山陽オオクワ)
無添加微粒子発酵マット(INSECT JOKER)

マットが若干怪しいですがムニスゼッチフタマタと同時期に組んだので恐らく合っているはず……

フタマタは材を埋めるか問題を検証するためムニスは半分、ニシは全埋めにしました

セット翌日から齧っているのを確認し、1週間ほど経った頃に露出している材表面を軽く探索したところ3個の卵を発見

まだ産んでる気配だったので暫くそのまま戻しました

その後どのくらいかは忘れてしまいましたが雌を抜いて長らく放置


さすがにそろそろ割り出さないとダメだなと思ったので12月10日に割り出しを行いました


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蓋を開けた様子はこんな感じ

産卵木はほぼバラバラでした


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ひっくり返すと3齢幼虫がゴロゴロと出てきました

さすがに5ヶ月放置はやり過ぎましたね(笑)


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結果は10頭と思ったより多かったような少なかったような……?

画像に写っていない所にもう2頭います

しかしながら割り出しながらある問題が発生しました


あれ、メスばっかりじゃない……?と

画像右上とその左がオスで写っていない2頭含め残り8頭がメスでした

どの幼虫を見ても卵巣があったので頭を抱えましたね(笑)

まだ2頭オスがいたのが救いでしょうか


メスはほぼ私が住んでる地域では名の知れたショップのマットに投入

オス1頭は上記のマット、もう1頭は山陽オオクワさんのドルクス微粒子発酵マットに投入しました

ある程度成長してしまっていますが今後の成長や羽化サイズを比較できればなと

山陽オオクワさんのドルクス微粒子発酵マットは発酵が浅めでフタマタ系に合いそうだと思ったので試してみます

ギラファのオス幼虫に使ってみましたが食べてはいるものの、やはり発酵の浅さが合っていなさそうでした

根食い系に合わない=白枯れ系に合う、の単純思考です

 フタマタが白枯れ系という認識が合っているのがわかりませんが……




フタマタは1サイクル回したことが無いのでどうなるかわかりませんが雄親の62mmを目標にしたいと思います

あとは雌親も体色が赤だったのでそこも遺伝してくれると嬉しいですね


それでは今回はこの辺で!

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